全国オーガニック給食フォーラム!

グルメ(食)

昨日は中野ZERO大ホールで行われた「全国オーガニック給食フォーラム」に参加してきました。「オーガニック給食」とは有機(オーガニック)栽培化学合成された肥料と農薬の不使用および遺伝子組み換え技術を利用せず、環境への負荷をできる限り低減した栽培方法)や自然栽培土を耕さず、除草せず、肥料と農薬を使用せず栽培する方法)などの農法で栽培された農産物を積極的に取り入れた給食の総称です。

会場では1階席がすぐに満杯になり急きょ2階席を開放して1300人(満席)の入場者、オンライン(Zoom)では約2000人が視聴、それにサテライト会場を合わせて約4000人が参加する大盛況の会となりました。

第1部「オーガニック給食は世界の流れに」はオーガニック給食が進んでいるフランスと韓国の事例紹介および農林水産省と文部科学省の職員から日本の現状報告がありました。山田正彦元農林水産大臣のFacebookで韓国のオーガニック給食が進んでいることは知っていましたが、新環境農産物(無農薬と有機農)の給食が幼稚園、小中学校ではほぼ100%、高校でも50%と思っていた以上にオーガニック給食が進んでいました。その反面、日本は昨年5月に「みどりの食料システム戦略(持続可能な食料システムの構築)」を策定しましたが現状は有機栽培の農地面積が全体の0.6%しかないと言う話が出たとき、私は正直そこまで遅れているとは思っていなかったので少し驚きました。

第2部「日本でも拡がるオーガニック給食」ではオーガニック給食を実践している自治体が作成したビデオレターが数本流され、続いて「オーガニック給食奮闘記」と題してノンフィクション作家の島村奈津さんをファシリテーターに現場を知っている3名の方を交えての座談会が開かれました。オーガニック農産物は作り育てるのも大変だし値段も高くなるのでJAは反対の立場だろうと思っていましたが、座談会に参加されたJA常陸組合長の秋山豊さんが「オーガニックを進めている。」「JAもオーガニックでなければ生き残れない。」とお話されたのを聞いて時代の流れが確実に変わりつつあるように感じました。

第3部「オーガニック給食で何が変わる?」では鈴木宣弘東京大学大学院教授や内田聖子NPO法人アジア太平洋資料センター共同代表が何故オーガニック給食が必要なのか、そうすることで何が変わるのかについて講演をされました。前の種子法禁止違憲裁判のときにも書きましたが、今、日本では多国籍企業が参入して遺伝子組み換えやゲノム編集された農植物を食べざるを得なくなるなど食の安全が担保出来なくなる可能性があります。それを食い止める意味でもオーガニック給食はこれからの日本や子ども達にとって必要な要素になると思われます。

午後2時から6時半まで20分の休憩はあったものの4時間以上に渉る長丁場でしたが中身の濃い内容でとても勉強になりました。

今回は市町村の首長さんや国会議員、JAグループの方々も多数参加されていましたが、「全国の水田の2%を有機にすれば、全国で100%有機米給食が可能」とのことなので、私もこれからの全国の自治体や国、JAの動きを注視して行きたいと思います。

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